黒の領域/
りぃ
この足を縫い付ける影すら要らない
手を伸ばしてみても無駄
星になるには早すぎて
この闇の中を歩くのは怖すぎて
小気味よいステップの果て
高い高い空の上
雲も星も関係ない
私は辿り着く筈なの
放り投げた鍵が扉を開ける
何も見えなければいい
この世界すら誰かの手の中
自分だけの場所が欲しいなら
目を閉じればいい
そして
世界を消してしまえばいい
戻る
編
削
Point
(2)