フレージズム/菅井亮氏の詩について/渡邉建志
いるのであって、とすると俺はいま、結局何かを思い浮かべていたことになるのだろうか。ということは何にも思い浮かばないという言葉、観念、それ自体に矛盾があり、その言葉を発した、または頭のなかに思い浮かべたときには結局何かが思い浮かんでいるということになり、とすると俺は今まで何か強力な権力によって騙されていたのだろうか。そう考えると他のあらゆることにもそういった、わぁ」
しまし太の頭は混乱した。
}
ここでもやっぱり わぁ がすごい。「しまし太」の混乱っぷり、堪らなく魅力的。わぁ て。可愛すぎる。そして、その可愛さに比べ、常に地の文が冷静である。それが笑える。地の文の冷静さの面白みという点では名作 南国マケスhttp://po-m.com/forum/i_doc.php?did=38620で一番発揮されていて、これが一番好きです。
[グループ]
戻る 編 削 Point(3)