月茜/
 
色がぽとり
稲と歩道の真ん中で

少年少女の帰り道
月色の瞳で砂利フォーカス

ゆらりゆらりと流れてく
風だけが木々と戯れている

ここに畑はなくて
誰もがプラウン官の向こうにある
景色に見惚れている

悲愴感だけがさんざめく
この瞬間にだけ映える景色を

君は見ているか
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