サンマと わたしと ちきゅう/玉兎
ごめんね、と
あたまをひっぱる
ずるずる、と
ぴかり
じゅわじゅわ
やかれてゆく
ありがとう、と
もぐもぐする
あなたを たべて
わたしは すこしだけ いきのびる
だから いつか きっと わたしも
まるっとだれかに たべられる
そうしたら すこしだけでも いきのびて ほしい
そうしたら わたしは もしかして
だれかを たべる なにか、に なるかもしれない
そうして ぜったいすうを かくほ しながら
ちきゅうは もうすこしだけ いきのびる
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