ジャパニーズ・ランドスケープ/ピッピ
文法がめちゃくちゃだから英語にはしてほしくない短歌でござる
どうしても變態だからお魚になる直前の君とやりたい
アメイジン’グレイスの鳴る真夜中にペンから生まれた少女が死んだ
シソーラス 関連語なき三文字の単語になって八月を待つ
名を呼べば春風街のクロールの飛沫になったまっ白な猫
真白な楽譜奏でる指もなくピアノの蓋は開かれていた
「おとうとが欲しい」と書いたメモ入れた靴下の中に溜まる精液
「チョコレート革命！」とあるメール来てあの子も恋の初心者になる
密会が開かれている数学で当てられた子の周り数人
さんずいの横に林は寄り添って境界線を決めあぐねてる
せんせいの胸にうずもることもなく高校生をやめた夏の日
からっぽのテレビの中で息絶えるあの子も僕も灰色の街
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