生きる 生きる/炭本 樹宏
 

 眠れない夜は 僕は数を数える
 友達の数 幸せの数 苦悩の数 罪の数

 とどまる事を知らない 僕の心の渦潮は
 紫の夜の中で 体温を上げてゆく

 何もしらない 恋人は不思議そうに
 僕をみつめている

 うんざりしながらでも 生の営みをやめることはない
 一時の安らぎ 歓喜が 忘れたころにやってくることを知ってるから

 間違えだらけの僕の人生
 親孝行も出来ずにいる

 まだまだ 生きる事をあきらめてはいけない
 こだまする 罵声は耳に残っているけど 
 それが僕の生きる道

 
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