言葉の妖精にあやつられて/炭本 樹宏
負ってる僕は 季節のスピードについていけない
失うもの 奪われるもの 犯されるもの
首が回らず 周りが見渡せない苦痛
あきらめることを覚えてしまった僕は
詩なんて 書く資格がないのかもしれない
心に映る風景を 言葉の妖精に素直にあずければいいのかもしれない
こんがらがった 僕の心のコンピューターは
ウイルス対策を 怠って
たくさんの雑音 またはフリーズしている
友達といると空元気で乗り越えられるけど
虚しさは 僕の影にはりついている
でも 限られた時間を裏切らないで
生きていきたい
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