道化/天誅
こうして此処に立ち、愚かな道化のように振舞う俺。何故なんだ?俺に降り掛かったこの変化を誰が肩代わりしてくれるだろう。隠された嘘が、実際には存在し無いものを守り固める。でも、何とかなるさ…俺は何の変哲も無い男。まだやりたい事が沢山ある。君と一緒に…あらゆる苦難を切り抜けてゆくつもりだ…。見知らぬ女が俺に歌を唄い、夜明けが来る前に去って行った。悲しそうにおどけて見せ、嘆きに目を伏せた女は闇の女王。俺は彼女の溜息を聞いた。彼女に降り掛かったこの変化を肩代わりするのは嫌だ…でも君が其処に居る事であらゆる者達に愛を…
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