誰かの風の跡/
てんだい
遠くで風車が回っていた、
風を全身に浴び、とても美しく生き生きと回っていた。
私は、「どうして、そんなに美しく生き生きとしているのですか?」と、尋ねると、
風車は、照れ臭そうに一瞬キラリと微笑み、答えた。
「風が、風が気持ちいいから」
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