こんなものを書いてきた 03/Monk
してるの
は非常にめずらしいです。たぶんこれくらいしかないです。けっこ
うね、ベタな方法で彼女を喜ばせようとしてたってことですね、や
れやれですよ、僕も若かったようですね、あはは。今でも同じよう
なことをしている気がするのはきっと気のせいです。
「必要のない寓話」の中で好きなのは「バスト」です。これは書き
直しました。初稿はスーツの女が赤いスポーツカーでウィンクを投
げながら走り去っていくという普通の終わり方でしたが、つまらな
いので好きなように書き直しました。こういうたたみかけが好きで
す。一応、カフカの「審判」とか安部公房の「壁」を思い出しなが
ら、その上澄みだけひょい
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