この丘を歩く温度は/
りぃ
手は何処かで繋がってしまっている
情報のやり取りに余念が無い
高速で伝う何か暖かいものを
人が温もりと呼ぶのなら
目に映るのはサーモグラフィー
あなたが暖かいか
そうでないかだけ
私はずっとずっと青いまま
暖かくなりたい、体温が欲しい
それを人が感情と呼ぶのなら
私はもうすぐ人間になれる
高みを目指して
光の足で歩く時
私は密かに息を上げて
紅潮した頬を手に入れるだろう
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