ストーリー/クリ
 

僕と君には、もう話すことが残っていない
空間が時間に取り残される
胞衣のように欲望は流れ下り
ひとつの種が絶滅し
林檎のように塊は喉に詰まり
アルベドは目に見えて降下し
永劫回帰のように関係が閉じる
そのあいだ
夕陽が雲に乗って流れている

戻る   Point(0)