嵐の予感(ソネット)/
快晴
夏の夜に生まれた私は
こんな嵐の中で脱皮する
いつか描いた理想を胸に
古くなった皮を脱ぎ捨てる
嵐の後に残されたもの
私はこの秋というひと時に
精一杯の愛情をかき集め
枯葉と共に燃え上がらす
そして私は
燃えかすの冬に眠るのだ
静けさの中で安らかに
やがて春が訪れて
私の頬を突付くだろう
新しい嵐の予感を連れて
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