第三公園にて/A道化
第三公園にて
子供たちの遊びがバタリと終わり
夕刻が全く遊びではなくなったころ
通称・動物公園、を
理解できずに正しく第三公園と呼んでいたら
わたしの待ち合わせだけが上手くゆかないまま
わたしの遊びが始まらずにずっと
夕刻になっても遊びではなかった
赤い夕刻にはすんなりと赤鬼に成ったものの
いつまでも個人的な役柄でしかないまま
何度夕刻になってもわたしの遊びは始まらないまま
嗚呼、そう言えば
わたしは絵本の中の赤鬼に似てゆくけれども絶対
泣いたりしない、ということ、そのことも
誰にも打ち明けていない
今も、正しいまま
2005.9.4.
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