睨みつけた空は青かった。/椿青
を変えることが出来ずに居ます。あぁ、…四往復目。
(しィん、としか表現が、無い。)
きみはわらいません。
いつもみたいに困ったように偽善臭くわらえばいいのにと心底思います。
わたしもわらいません。いつもみたいに誤魔化すようにわらえないのです。
きみがわらわないからです。心底困ります。
(運動靴で地を踏みしめる。じゃリ、)
わたしの運動靴と、きみの革靴の間には
黒く埋れた金属が平行に横たわっているのです。
(カーンかーんカーン、)
あ、四往復半にさしかかります。
(風に髪が揺れて、それに気をとられる)
閉じた瞼にきみの真っ直ぐな視線はとても痛くて、
いたくて、居たいと思ってしまいます。
そんなことはできないと解っています。
(はやく渡らなければ遅刻です。)
創作サイト〔水中ヴィジョン〕内〔恋という感情は、〕掲載
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