ホイットマンは世界にひとり/狸亭
ウオルト・ホイットマンは世界にひとり
一八一九年 ニューヨーク州ロング・アイランドにうまれた
四歳の時ブルックリンにうつり 五五年 突如 火の鳥
三十六歳のホイットマンにより『草の葉』第一版は書かれた
訳文一九〇〇〇字におよぶ「序文」にのっけから ぼくはうたれた
精神の世界を歌うあたらしいもの となるべき表現
光源ははげしくつよい信念であり 服従する心は支配された
宇宙の壮大な生命をのみこんだホイットマンはまさに 大人間。
視覚こそ詩人の神秘 森羅万象を時間をもふくめて 一瞬
にして理解する うつくしい血液と うつくしい頭脳から
うつくしい詩はうまれる 陸と海 動物と
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)