君に宛てて/Monk
の気持ちはわからないでもないんだ
ねぇ、君
本に挟むしおりの代わりにスライスハムを挟んでみたいという君の気持ちもわからないではないんだ
ねぇ、君
自動ドアの「ここに触れてください」のボタンに気づかずにずーっと立ちすくんでいた君のことを、僕は笑えないと今日思ったんだ
ねぇ、君
本棚の本をぜんぶ床に並べて真ん中で正座している君に「かわいい本屋さんだね」なんて言うまいと僕は心に誓っていたんだ
君の手帳の一ページ
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しりとりでまけるどうぶつ
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