君に宛てて/Monk
ねぇ、君
僕がコンタクトをはずしているとこっそり背後に忍び寄る、そんな君のことが僕は好きだったんだ
ねぇ、君
テーブルクロスの上にごちそうを並べて今日は何の日だろうと思っている僕にクロスのすそを持たせて「さぁ思いっきりどうぞ!」と期待の目で見つめる、そんな君のことが僕は好きだったんだ
ねぇ、君
耳が小さくてウォークマンのイヤホンが入らなくてムキになって無理やり押し込もうとしている、そんな君のことが僕は好きだったんだ
ねぇ、君
レンタルビデオ屋で「7泊8日でよろしいですか」ときかれ「4泊くらいでいいです」と答えた、そんな君のことが僕は好きだ
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