あのころ/せんたく板
 
焦げたパンが、空中で回転しながら

夜明けの、カクテルを



さとうきびの甘さも

パイナップルのような、切なさも



飛行機雲の夜は、虹を追いかけた

かいわれ大根は、空を探した



夢、敗れた球児も

闘牛士の深呼吸も、一瞬



ぶつかりあって

泣いて抱きしめたのも、あのころだった



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