緋質/
 
どうしたってさよならの跡は背中について離れない
僕はまだらになっていく

浮き上がる背の緋質を
誰かが綺麗だといって
誰かは気味が悪いといって

僕は後者のほうがわかった
僕もそう思った

もう一度生まれ変わって
そしたら真っ白になれるのかもしれない

でも

どうしたってさよならの跡は背中について離れない

戻る   Point(1)