緋質/
錐
どうしたってさよならの跡は背中について離れない
僕はまだらになっていく
浮き上がる背の緋質を
誰かが綺麗だといって
誰かは気味が悪いといって
僕は後者のほうがわかった
僕もそう思った
もう一度生まれ変わって
そしたら真っ白になれるのかもしれない
でも
どうしたってさよならの跡は背中について離れない
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