仕組まれた午後/
錐
青い空はあんまり好きではなくて
夏のこんな時期は特に眠っていたいだけで
公園はごくゆっくりとした速度で
夕暮れに落ちてゆく
手をつないでもっと離れていく途中
好きとか嫌いとかじゃなくて
ひとりよりもっと優しくないふたりだった
君が寂しかったのを知ったのは
君と離れた後で
意味がなくなんてない
結果はないけれど
君が寂しかったのを知ったのは
君と離れた後で
それは全部仕組まれた午後
夕暮れに落ちてゆく
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