遠い夏/LEO
れて
トウモロコシの終りを火に燃やして
ついでにゴミも燃やして
ダイオキシンが発生したかどうかは知らないけれど
その火の側で花火をやったり
夜にはトラックの荷台に寝転んで
天の川の星々の間に流れる星を数えて
獅子座流星群なんて知らなかったから
自分の為だけに降ってくるような気持ちで
何度も何度も願いを唱えていた
確かに
そんな夏があったんだ
ずっと前に
今でも
何処かにあるのかどうか
それはわからないけれど
今の生活にエアコンがないなんて
考えられなくなっていることだけは確か
僕の体はあの頃の夏を忘れてしまったんだ
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