コンビニ24/F (from send-ence)
 
間にとどまり続ければ
もしかすると耳障りな時計の針の音と別れの挨拶を交わすことができるかもしれないが
お金とは有限で
有限であるが故に栄養を購入し続けることはできなくて
それ故にこのままこの場所で
特に興味もない雑誌の興味もないページを開きながら死んでいくのかと思うと
あまりに恐ろしく
恐ろしく
恐ろしく

それよりもなによりも
うわべだけの親切を振りまく店員の視線に耐えられず敗北
紙パックレモンティーを105円と交換
紙のパックに閉じ込められたレモンティーに自分の姿を重ねる

伏し目がちにそそくさと現実へ
あとは家に帰って寝るだけ
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