めじるし/アンテ
めじるしをつくって
いえのそと
まどからみえるところにおいた
とおりがかったひとたちは
かんさつしたり
すきなばしょへうごかしたりした
かぜでたおれると
だれかがおこしてくれた
いろんなひとがふれるうち
めじるしは
すこしずついどうして
げんかんのすぐそばまでもどってきた
ひとどおりが
ぷつっととだえたしゅんかん
そとへかけだして
みぎあしで
めじるしをおもいきりけとばした
あわてていえにもどり
まどからみると
めじるしは
はなれたところにころがっていた
いきをひそめていると
だれかがやってきて
あしをとめた
「め」
あいまいなきもち
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