「エネオス 新日本石油」 丸泉店/えのき
灯油がなくなったので、灯油缶を持って「エネオス」のガソリンスタンドに行った。
そのガソリンスタンドは、道路となだらかにつながらず、コンクリが数十センチ段になっているのでタンカーのようだった。
灯油缶を受け取ったのは厚化粧の女性で、でもよく見ると幼い顔だった。他の店員は男性だった。真紅のはずのユニフォームは黒っぽく汚れ、皆愛想がなく、疲れた顔で、接客が面倒そうだった。そのうえひとりは、レジでもたつく彼女を突き飛ばしそうにした。
タンカーのようなガソリンスタンドが、夜の中に浮かび上がっていた。
タンカーは海を越えてアラブにつながっていた。
石油は、地球にあとどれくらい残っているの
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