オッドアイ或いはヘテロクロミア/雄太
とは、知ることは出来ないままだけれど、それでも僕は幸せに暮らしている。君が、君も、どうか、幸せだったなら、そうなら、いい、と思う。
少しでも君の世界がわかるかもしれないと、左右で異なる色のコンタクトを入れてみた。青と、銀。君とは違う色だろう。ただ、それもすぐにやめてしまった。どうやら僕には根本的に合わないみたいだったから。
左右で異なる瞳を持っていた君は、僕の前に現れ、そして、去っていった。
気まぐれな君がどうかその後幸せな道を歩んでくれていることを、願ってやまない。
あの、瞳を、愛していた。
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