点と線(そして座標)/ベンジャミン
 
線が
小さな点の集まりだと知ったのは
まだ恋なんて知らない
幼い頃のことでした

とぎれとぎれに
一つ一つの出会いがあるように思えても

振り返ればなぜか
すべてがつながっているように思えます


「君」



「僕」


たとえばまるで違う道を歩いてきた
そんな二人が出会うこともまた

そして

たとえ見通すことのできない線上に
ぽつりと置かれたあの点のように


「今」


それが揺らぐこともなくあるのは

そう
日々が小さな点となり

それが明日をつないでいるからです
   
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