箱から出してやる/Monk
 
はなりたくない全体的に緑色の小男のあぐら
蓋が開ききるのと同時に小男の口が
ここでニヤリ、だ


「箱から出してやる」


ダミ声が響いた
つけっぱなしのテレビがドッと笑った
小男は得意げな顔
しわが深いあまりにも深く
僕は「間に合ってますから」と丁寧な手つきで
ハンドルを逆に回し蓋を閉じる


良い休日を


一流のジョークについて考える
図書館の英米文学棚の著者名アから順に思い浮かべる
ジェフリー・アーチャーの名言
10分あれば10のショートストーリーを思いつくよ僕は
そういえばスパゲティはすでに台無しなっている


日曜午後の予定について
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