/lapislazuli
 
誰かに向けて言葉を発したい
出会ったこともないあなたに
わたしの愛するあの人じゃなく

詩人としての言葉より
わたし自身として語りたい
一方的に
あなたの言葉を聞きたいわけじゃない

詩人という肩書きの乱用
けれどわたしは詩人になりたいわけじゃない
わたしはわたし自身でいたいだけだ

悲しみを知ってほしい
わたしが感じただけの同じ分だけの悲しみを

喜びを知ってほしい
わたしが苦しみの中で見いだした
より美しく輝く喜びを

魂を見つめる瞳を持ってほしい
くだらない日々に埋もれた
目には見えない彼の魂を
あなたの魂の瞳で見つめてほしい



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