つれづれ2/いとう
 
ひどく反応し、共感する。
これはこれでひとつのスタンダードであり真理であるから。

それぞれを異なったスタンダードとして認めることが、
ダブルスタンダードへの道であり、
かつ、それが“ひとつの”人間、グループ、社会、などの中で
同時存在しているのがアンビバレンツな状態なのだろう。


そして、ひとつのスタンダードを拠り所として、
他のスタンダードについて言及することは、
それはまったく意味のないことだと思う。
作品の成立に対して読者が不必要だと考える人も当然いて、
その立場に対して必要とする立場からどうこう言うのはまったく無意味で、
逆もまたしかり。
つねに、自分がどこに立っているのか、わきまえていたい。

否定する前に認識したい。
否定は認識の後に発生するものであり、
かつ、ひとつのスタンダードでのみ認識を行うのは
とても危険な行為だと思っている。



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