「かふぇてらす空路(そらじ)」/こしごえ
 
私には保証書がない
雨は灰を帰すから
空が大地が、きらめいている
くやしい
鮮やかすぎる日中

それでも静かにお茶する。
珈琲の苦さが、じんわりと重みのなかを通過して沈み広がる
夏でもホット
私の持ち物は身体(からだ)だけかしら
これでいい
それでいて冷めるのはなぜ
空耳の雨音
お天気にやられた?
魂はしつこくなく
できる限りコンパクトなほうが好ましい。

なぜって、命ですもの

私が通過するという点で
晴れ晴れとしているのは確か
この身も、いつかきらめくでしょう。
空が青いわ

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