「夢判断」/
プテラノドン
気の触れた亡霊たちが、棺おけの中で水浴びをしていた。と、
バレエダンサーの男は怯えながら言った。それからこう付け加えた。
およそそれは夢だったのかもしれない、と。
そんなことはどちらでもよかった。
私が用意した男のカルテは辞典みたいにぶ厚かったのだ。
これから先も、あるいは彼が棺桶に入るまで観察し続け
白紙の頁を埋めなくちゃならない。
しかし、誰が最後まで読んでくれるのだろうか
幻の話だから?まったくもって、勇気のない奴ときたら―
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