ゆれる、とびきりの算数のように/nm6
 
いつか(ラ)数えることをやめてしまった
ピンク色の蜜柑がつぶれたような
きみの、空の


ざ、わめく
風の木に暮れた(ラ)流線が振り落とされて
ふ(ラ)、としたときの
苦くつぶれた顔をきみもしている


いつまでも続くはずなのにきみは立ち止まってしまって
夕焼けに、無理数に隠された決まりごとを
(ラ・ラ)無謀かもしれないの、ぼくらはひどく
つかんでは白灰の


遠くを探すので
ぼくらはいつか(ラ)数えることをやめてしまった
(ラ・ラ)きみの思っているかぎりにひろい世界の
ぼくらはひどく、わめく
とび(ラ)き(ラ)りの算数のようにゆれる
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