みず/−波眠−
 




起き抜けの縮んだ体躯を

一瞬でもどします



あてがはずれた天気予報

容赦なく叩きつける時雨

貼りついてべたべたしてぬぐいたくて

一刻もはやく此処から離れたい


つめたくなったわたしに

おかえりというバスタブにもはられていた微笑



さいごに零れた涙もまたみず、なんですね



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