太陽を触り太ももが振動する/瓜田タカヤ
 
光アレルギー
シンメトリー標準的にうつ

常に、こぼれ落ちる血液のように
害虫が
熱風に舞い、撹拌され
私たちの肉体に被弾し続ける日常には
何の特徴も見られなかった。

それは完全に透明なのだ。
どうすれば僕らは
君の肉体に触る現実を象れる?

ところで「君」って何の事?

その欲求は
劇的な衝動に駆られたいからなのでしょう。
現実からの
逸脱感を所持した解りやすい神様に触れたいのでしょう。

私は見た。壁の向こうで繰り広げられるチープな楽団を。
私は見た。布の内部で蠢く(うごめく)華奢な月経を。
私は見た。ボックスを人の皮膜に見立てた宇宙空間の
週刊少年ジャンプ臭さを。

意味のある姿だけが
選択され
僕たちは明日を選択する。

君は太陽を触り
太ももが振動する

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