ノート(たたずむ瞳 ?)/
木立 悟
ふたつの瞳
ひとつの鍵盤
さざ波のように混じる音
静かに言葉を連れてゆく音
通り過ぎる会話と
通り過ぎる雨に冷やされ
白くつづく午後の道
人の声は昇り 人の声は去る
鳥の声は満ち 鳥の声は降る
生け垣と壁の間に揺れる
小さな鏡のなかに降る
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