夏焦/HARD
夏の日差しだ
これは夏の日差しだ
覚えている よく覚えている
夏の風だ
これは夏の風だ
覚えている よく覚えている
カエルの声と 水田の青々さと
僕の心臓は鼓動の回数を増していく
ドクンドクン ドクンドクン ドクンドクンドクンドクン
僕の胸はぎゅうぎゅうに締め付けられる
痛い
どうしたらいいんだろう ああ
これは夏の焦りだ
覚えている 嫌なほど覚えている
何かしなくてはと そういう焦燥
この心臓はどこへ行けばいいか知ってるようだ
なら この肉引き裂いて
骨もどけて
心臓を外に出してやろうか
そうして紐で繋ぐ
心臓はてくてくと迷いもなく
歩き出し
僕を引っ張るだろう
どこまでいくんだ
どこまでいきたいんだ
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