ぬるぬるしてきもちわるい/アンテ
びんのなかの
うごきは
とてもかんまんだった
ときどき
うろこのようなものが
ひかったように
みえるけれど
すぐに
どろみずにかくされてしまった
ぬるぬるしてて
なんだかきもちわるい
うっかりだれかがいうたび
おおおとこがやってきて
ふたをあけて
なかにおしこめられてしまった
どろみずに
あかいものが
まじってみえることもあったけれど
だれもそのことは
いわなかった
がらすにふれると
ひんやり
つめたかった
「ぬ」
あいまいなきもち
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