日常に潜む恐怖・その2/大覚アキラ
 
)の事務所によくお邪魔するの。事務所って言っても、自宅兼オフィスなのよ。だからね、玄関とかフツーの家、なのよね。

で、打ち合わせが終わるじゃない。あ〜疲れた〜、なんて言いながら玄関へ行くでしょ。で、靴を履きながら「じゃ、その訂正は月曜日の午前中に仕上げて届けてね」とか何とか言いながら、玄関でしばらくモタモタするでしょ。

そーするとね、何か、すんごく奇妙な感覚がココロの中から湧きあがってくるのよ。
頭じゃなくって、身体が勝手にアクションを起こそうとするっていうか・・・

何! 何なの、これは!? アタシはすんごく戸惑いながら、自分のココロを探ってみたの。

そしたら、そこにあったのはね・・・

キスしなきゃ!

・・・っていう魂の叫びなのよ。

目の前にいるのは、どこをどうみても「男」そのものなのに、習慣ってゆーのは、恐ろしいものだわー、ホント。酔っ払ってたりしたら、何にも考えないでキスしてたかもしんない。恐いわ〜。
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