つくよみ みそぎ ぎんいろ ろまん/クリ
 
だあれもいない いなかみち
トボトボトボト 歩いてました
やさしいひとが 見まもるような
うれしはずかし 静かな月夜
どこからとなく サンダルウッド
におうようにも 思える月夜

ふとからだから なにかがハナリ
じめんに落ちた 気がしたのです
かおちかづけて 見てみると
それはわたしの きたないもので
出てけおまえと 言われては
せんかたなくて 落ちたのでした

ああでもそれは わたしには
とてもきれいな ものでした
ゲーデル数にて 表せる思慕
わたしだけには いとおしい
わたしだけには うつくしい
ルビイのような コンプレックス

どうしてもすぐ きたな
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