とても/アンテ
 

ちいさなふねが
いくつもつながれた
がんぺき
をとおりすぎて
まつばやしをぬけると
みじかいすなはま
でこみちはとだえていた
なみうちぎわから
いっていのきょりをおいて
あるくあいだ
なんども
なんどもたしかめた
ねえ
とても
うれしかったんだ
しろいすなを
つよく
ふみしめた



                          「と」
                     あいまいなきもち



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