ぱいんぱいんパイン/ふるる
ぱいんぱいんパインは明けの明星に向かって
「ていや〜」
と自分を投げつけた
星はつかまらず
ぱいんぱいんパインは
「ぱいんぱいん!」と明け方の空をぶっ飛んでいった
ぷるんぷるんプルーン
窓辺でその瞬間を目撃
興奮して身震い
「ぷるんぷるん!」
「ああなんて素敵なの。ぱいんぱいんパイン様!」
そのままパインの後を追っかけてぶっ飛んでいった
翌日から
空には黄色いドーナツ型の何か
紫の楕円形の何かが
寄り添って浮かんでいる
誰もが小首をかしげるばかりだ
[グループ]
戻る 編 削 Point(5)