停滞前線/
A道化
苦しげな雷鳴に飲み込まれ
灰色に溶けてゆく午後の中
向日葵の黄色の彩度が
浮いてしまっていて
それでも、向日葵は
いつまでたっても泣いたりせず
ああ、どうしてなの
滲んでゆくのはこの私で
その為にうまくゆかない午睡が
さめざめと、目蓋で滞っているんだ
2005.8.7.
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