オウラ/
石川和広
雷鳴につぐ
雷鳴
つづいて豪雨
駐車場のトタン屋根を白い煙のように走っていく
風
風が目に見える
家人は北斗の拳のオウラみたいという
風がまとうオウラ
雨
窓の外を走る
鳥が飛んでいる
こんな雨の中を
なにかの仕事のようだ
仕事、オウラ、ぼくらを包む何か
眉間を割るようなイカヅチ
気を失ったように時間がしらない間に経ち
嘘のような
素敵な
白の光の中
セミがないている
今
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