うさぎのなかで/せんたく板
 
思わせる



        パン屑をぽろぽろと落としても

        足の裏でそれを感じ取るまでは

        それはわからないまま



        ほこりよりも重いパン屑

        落下するまでは

        それはパンなのだ

        落下みたく、歩きたい



        走りたければ

        足の裏の指先は泣かなければならない



        いとしい、足



        親指から踵まで、裏にある全てよ

        柔らかくも硬い、その全てよ

        あなたが失われたら

        僕はいったいどこに存在すればいいのだろうか



        存在してはいけないの? 

        僕の

        愛しい

        足







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