落書き/
プテラノドン
ぼくの恋愛感情は
小学6年生だった
授業のチャイムが聞こえたならば
急いで席に着かなくちゃならない
なのに先生である彼女は休みがちで
せまい教室でぼくは自習ばかりしていた
そこに書かれていた問題は すべて
他愛もないものではあったが
いつになっても解こうとしない 紙の上に
落書きだけがうまっていった
そうしてぼくはことばを持たずに ずっと
椅子に腰かけていたのだ
いつか気づくのだろうか
ぼくの落書きは語りうる愛だと きみは
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