いったい何を企んでるんだ僕のかわいい子猫ちゃんたち/いとう
キーボードはキーを打たれ
電話線は何も考えずに電気に変換された言葉を送り
モニタは望んでもいないくだらない言葉を映し出され
そして僕はそれぞれの会話をクリアするのに精一杯で
まったく
辟易している
辟易している
僕は辟易しながらおののいている
意思をもて石を持つもの そのいしを投げつける先に僕は佇む(即興短歌)
そんな夜もあるよベイビー
そんな夜もある
思い出話にもなれない
そんな夜は
詩を書くしかないじゃないかベイビー
詩を書くしかない
詩を書いてみんなに見せようベイビー
子猫ちゃん全員に見せるんだベイビー
そしてみんなに笑ってもらうんだ
みんなに石を投げてもらうんだ
そして本当に
本当にこの僕と寝た女の子がこの詩を読んでも
僕は平気なのさベイビー
だって全部フィクションなんだから
わかってるくせに
ベイビー
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