消失/岡部淳太郎
{引用=これは一種の実験的な作品です。筒井康隆の小説『残像に口紅を』をヒントに、章を追うごとに次第に言葉が消えてゆくような書き方をしました。まずルールとして、?消えた言葉(音)は以降の章では使用しない。?それまでに残っている言葉(音)はその章の中ですべて使用する。?残っている言葉(音)であればその章の中で何回使用しても構わない。というのを決めました。ここで使われている言葉(音)は日本語のあ行〜わ行のすべての文字とそれに「がぎぐげご」などの濁音、「ぱぴぷぺぽ」などの半濁音、「きゃきゅきょ」などの促音、それに「を」「ん」を加えた全75文字です。また、あ行の五文字は促音的な表記をされることもありますが、
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