愛のポーション/銀猫
 

不覚にも

こころときめき

きみの一挙手一投足に

いちいち振り向くこの僕



恋なんぞ

有り余っているのに



何故またこんな

浮かばれぬ思いを

選んでいるのだろう



まこと不可思議な

節操の無い感受性に

しばらく手を焼くことだろう



もうとっくに恋愛初心者ではないから

余計にタチが悪く



あとの残りアイテムは

「ただ愛すること」のポーション




攻撃の刃も

身を守る楯も



もうないんだ









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