蝉の朝/
あるふぁ
蝉の声で満たされた
盛夏の朝。
よくもまあ、周りの木々のすべてに蝉が居て
鳴き声の雲海で満たされたような日
七日の命と言うが
その短さを
叫び続け鳴き続けるのであろう
死ぬる時まで。
近くで鳴いていた1つの声が
途絶えた。
祝祭か
死か。
戻る
編
削
Point
(2)