蝉の朝/あるふぁ
 
 蝉の声で満たされた
 盛夏の朝。
 よくもまあ、周りの木々のすべてに蝉が居て
 鳴き声の雲海で満たされたような日
 七日の命と言うが
 その短さを
 叫び続け鳴き続けるのであろう
 死ぬる時まで。
 近くで鳴いていた1つの声が
 途絶えた。
 祝祭か
 死か。

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